インドネシアの都市と農村部における保健医療サービスの提供状況や、2014年からスタートした公的医療保険制度JKNの実施状況、住民ボランティアと保健医療の専門職が協働する地域保健活動(ポシアンドゥやカランウェルダ)の活動を調査し、日本の「経験」がインドネシアの政策に役立つこと、またインドネシアから日本が学べること等を検討している。最近は「高齢化」との関連で研究を進めている。
医療保険をはじめとする社会保険制度や、高齢化への対応について先行するわが国の「経験」がインドネシアの政策に活かせること、日本が気づかされたり学んだりすることといった「学び合い」があること。また、ただ単にマクロ的な制度だけではなく、人びとの生活、宗教、コミュニティを視野に入れた文化人類学的視点を持った研究であること。
インドネシアには、「Gotong Royong(ジャワ語で「いっしょにはたらく」の意味)」という相互扶助を意味する言葉があり、コミュニティの中で活動が浸透している。例えば、アリサン(Arisan)は、日本の「講」にあたる。インドネシア以外の東南アジア諸国にも、同様の相互扶助の仕組みがあると思われるので、そうした活動がコミュニティや人びとの暮らしにどのように影響しているか、時代と共にどのように変化しているのか(社会保険への発展等)等を考察したい。
2013年度 インドネシアの医療制度改革の動向と課題―日本の「経験」からの示唆―
研究での交流や研究を通しての社会貢献ができることを期待しております。
主な講義のテーマ | 地域福祉、ソーシャルワーク |
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担当講義名 |
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講義の概要 | 「地域福祉の理論と方法」では、今後の地域共生社会におけるソーシャルワーカーの役割について検討する上ための基礎的な知識を身につけます。「ソーシャルワーク演習」では、自己覚知、ソーシャルワークの価値や倫理、面接や記録技法、ケースワーク、グループワーク、コミュニティワーク、課題解決に向けたさまざまなアプローチ等を事例を通して学びます。 |
社会貢献できる関連分野名 | 地域福祉、社会保障、国際交流 |
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