女性の就業率は増加傾向にあり、今後も更なる増加と女性の活躍が期待される。一方で就労期は乳がん、子宮がんの好発年齢である。しかし一部のがんは予防が可能とされ、予防行動の重要性が明らかにされており、積極的ながん予防が欠かせない。そこで、就労女性のがん予防行動に関わる因子を明らかにし、がん予防行動の促進について調査を行うに至った。本研究では、がん予防行動に関わる因子の調査を行い、がん予防行動促進プログラムの作成を目指す。
科学的根拠に基づくがん予防法(国立がん研究センター;2017) が提示され、取り組むべき予防方法は明確になりつつある。これらを受け、現在、予防方法の知識の提供やがん検診受診率向上の取り組みが行われている。本研究では、これらのがん予防の手法について行動を起こす際の因子に着目し、その関係因子について明確化していく特徴を有する。プログラムは、1次予防・2次予防に健康行動の視点も加えた包括的な内容を目指すものである。
日本の就労女性の働き方、そして抱える役割も多様である。また、根強い固定的な性役割分担意識など、諸外国とは異なる特徴を有すると考える。就労女性が健康を維持しながら社会で活躍し続けるために、国内で女性に関する研究を進める先生方との共同、予防行動・健康行動に関する先生方との共同、アプリ開発などをはじめとした産学連携等により、研究の伸展が可能と考える。
科学研究費 基盤研究C 2019-2022
女性研究者のネットワークの促進と、社会貢献につながる研究の推進を期待します。
主な講義のテーマ | 公衆衛生看護 産業保健 |
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担当講義名 |
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講義の概要 | 高齢者の健康課題への支援といった高齢者保健、地域包括ケアシステム、乳幼児期の成長発達と健康課題への支援や母子保健施策、保健師活動といった母子保健、労働安全衛生や労働者の健康課題への支援といった産業保健、災害時の保健活動といった健康危機管理 等。 |
社会貢献できる関連分野名 | 産業保健、がん予防、介護予防、高齢者保健、母子保健 |
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