慢性痛のある高齢者への外来看護師の役割の解明や質指標の構築に向けた研究を行っています。その他に、認知機能低下のある高齢者の痛みのアセスメントツールの開発や在宅看取りに関する研究などを行っています。
高齢者の慢性疼痛は、「年だからしょうがない」などと看過されることが多くみられました。高齢化社会により疾病構造が大きく変容し、病は治療というコンセプトだけでは対応困難となり、患者がセルフケア能力を獲得できるための支援が必要であるといわれています。そのため、様々な分野の専門職者がチームを組み多角的な視点で継続的に支援していくことが重要です。その中で慢性痛に対する治療やケアへも多職種による協働が重要であるといわれ、 看護師は、医療と生活をつなぐ専門職者として重要な役割を担うとされています。しかし、慢性疼痛のある高齢者への疼痛管理においての看護師の役割やその具体的な方法は明らかになっていません。この研究は、看護師の役割を可視化し、看護師と他専門職者がそれを共有することによりチーム医療を推進することを目的としており、 現在の医療システムにおいての重要な課題へのチャレンジとなると考えています。
痛みという現象は人間に共通してみられる現象であり、多様な要因によって影響をうけます。そのため、学際的な取り組みが重要であり、保健医療福祉分野の専門職者のほかに様々な分野の研究者とディスカッションし共同することで、今までにない知見を得ることが可能性になると考えます。
平成27~30年 日本学術振興会学術研究助成基金助成金 基盤研究(C)
「疼痛管理における外来看護師の役割の構造化と教育的支援」
平成23~25年度 基盤研究(C)
「慢性疼痛ケア基準の構築」
女性研究者の働きやすい職場環境を構築をすることにより、すべての人に「やさしい」職場を作っていくために必要な情報の提供や共同事業の推進などを期待しています。
主な講義のテーマ | 看護技術学 |
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担当講義名 |
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講義の概要 | アセスメント技術や心理的支援技術などについて、根拠に基づき実施できるように講義や演習、実習を行っています。 |
社会貢献できる関連分野名 | 「体の痛みのある時の生活の工夫」などの出前講座を行っています。 |
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参画している審議会・委員会名 |
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