医療が高度化する中、看護職員が24時間体制で安全を守りながら質の高い看護を提供するには、目標に向かって自ら学び成長し続ける「キャリア自律」が重要である。現在は組織共通のキャリア開発プログラムはあるが、職員一人ひとりの状況やニーズに応じたプログラムはまだ十分ではない。本研究室では、デジタル技術(DX)を活用して、個々の看護職員の「キャリア自律」を客観的に把握し、個別性に応じたキャリア開発プログラムの開発を進めている。
また、夜勤や多忙な勤務をこなす看護職員が医療事故を防ぎ、健康を維持し(プレゼンティズム予防)、パフォーマンスを発揮(臨床判断を活かした看護実践であるテクニカルスキル)しながら持続可能な働きができる職場環境の構築が必要である。本研究室では、プレゼンティズム予防およびパフォーマンス促進に向けた、ノンテクニカルスキルを活かした組織開発プログラムに取り組んでいる。
少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少により多くの職場で人材不足が予測されるが、その中でも人生100年時代において職員ひとり一人が長く働き続けられ、かつ、組織においてパフォーマンスを高められることが職務満足と組織コミットメントにつながると考える。目標に向かって自ら学び成長し続ける「キャリア自律」は医療が高度化する中、看護職員が24時間体制で安全を守りながら質の高い看護を提供(パフォーマンス)する上で重要である。一方、職員の状況やニーズは多様化し、画一的なキャリア開発プログラムでは「キャリア自律」には対応できない。そこで本研究室ではデジタル技術(DX)を活用して、個々の看護職員の「キャリア自律」を客観的に把握し、個別性に応じたキャリア開発プログラムの開発を目指している。
また、職員がパフォーマンスを促進して長く働き続けるために、健康課題の予防および悪化を防ぐ、プレゼンティズム(出社しているが、何らかの健康問題によって業務効率が低下)の予防が重要である。特に看護職は夜勤や多忙な勤務をこなしながら医療事故を防ぐことが求められるため、プレゼンティズムの予防が必須となる。本研究室では、健康的にパフォーマンスを発揮(臨床判断を活かした看護実践であるテクニカルスキル)しながら持続可能な働きができる職場環境に向けて、ノンテクニカルスキルを活かした組織開発プログラムに取り組んでいる。
①キャリア自律のDX化
キャリア自律において「自己概念」の理解が重要と考えるが、それを客観的に把握することは難しく、また「自己概念」は変化することからもその変遷も含めて可視化することが重要である。また、キャリア自律では目標設定とその達成に向けた学習も必要だが、達成状況も合わせて可視化することが必要と考える。よって、この「キャリア自律の可視化」には様々なデータが必要となり、そのデータを一元化したDX化は重要であり、共同研究として「看護職員のキャリア自律のDX化」と「キャリア自律のDX化の他業種への汎用」を進めたい。
②テクニカルスキルおよびノンテクニカルスキル
テクニカルおよびノンテクニカルスキルは看護職以外にも様々な業種で必要であり、医療および看護職で進めている研究における知見を他業種に活かせることで、①パフォーマンス促進、②プレゼンティズム予防、③ノンテクニカルスキルで必要となるコミュニケーション、チームワーク、リーダーシップが組織内で活用できると考える。
令和3年度~令和7年科学研究費 基盤研究© 看護職員への多様性を活かしたキャリア開発プログラムの開発
群馬県のネットワークを構築することで、群馬県内の強みを活かした産学官連携が促進され、国内さらには国外にネットワーク間での研究に関する知見や取り組みが発信できることを期待しています。
主な講義のテーマ | キャリア開発、プレゼンティズム予防、パフォーマンス促進、ノンテクニカルスキル |
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担当講義名 |
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講義の概要 | 看護管理学は学部生および大学院生に行っており、看護管理に関する基礎知識を講義している。また、学部1~4年生の看護学生に対して患者・医療安全、看護技術に関する講義・演習・実習を担当しており、積み上げ式を意識したカリキュラムを構築している。さらに、大学院および認定看護管理者教育課程のファーストレベルでは組織マネジメントを講義している。 |
社会貢献できる関連分野名 | キャリア開発、プレゼンティズム予防、パフォーマンス促進、ノンテクニカルスキル |
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参画している審議会・委員会名 |
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直近の講演会のタイトル | 看護管理者として自組織の経営戦略を考える |