「1.生活習慣病患者の看護」について: 生活習慣病の中でも特に糖尿病患者と腎臓病患者の看護を中心とした研究を行っています。中でも、行動変容支援のための看護介入やエンパワメントを高めることを目的とした活動の効果検証などを行っています。また、群大病院における糖尿病看護専門外来も担当しながら、糖尿病透析予防プログラムの開発も行っています。
「2.ベッドサイド申し送りに関する研究」について: 我が国の看護申し送り(日勤ー夜勤)は、主にナースステーションで行われいることが多い。しかし、海外では患者様のベッドサイドでの申し送りが主流となっています。そのため、ベッドサイド申し送り普及のための研究を行っています。
「1.生活習慣病患者の看護」について: 複数の研究を行っていますが、共通する研究コンセプトは「生活習慣病を有する人がその人らしく生活していくことを支援する」と言うことです。具体的には、患者の生きがいに焦点を当てながら行動変容を支援することを目的とした「EASE(イーズ)プログラム」の効果検証と普及、自己肯定感やエンパワメントを高めることを目的とした自分史を作成してお渡しする「聞き書き」活動の効果検証、森林浴を活用したアウトリーチによる研究、糖尿病透析予防プログラムの開発に関する研究などです。
「2.ベッドサイド申し送りに関する研究」について: ベッドサイド申し送りは、医療安全の向上、患者満足度の向上、医療への患者参加向上などのメリットがあるため、海外ではベッドサイド申し送りが多く行われています。ベッドサイド申し送り先進国であるオーストラリアの研究者と共同で、ベッドサイド申し送り実施のために探索的な研究を行っています。
「1.生活習慣病患者の看護」について: 主に臨床に直結する介入研究を行っているため、群馬県内の糖尿病関係の医療者の会では、すでにEASE(イーズ)プログラムによる糖尿病患者様への介入が広まっています。また、「聞き書き」は患者様にも大変喜ばれている活動です。それでも、まだまだ介入の輪は足りません。生活習慣病患者様が少しでもhappyに過ごすことを支援したいと思っている方との共同研究を、切に希望いたします。臨床ナースの方も大歓迎です!
「2.ベッドサイド申し送りに関する研究」について: 前述の通り、ベッドサイド申し送りは医療安全、患者満足などに貢献するもので、欧米ではベッドサイド申し送りに関するシステマティックレビューもすでに行われています。しかし、日本における認知度は低く、今後周知していく必要があります。そのため、申し送りに関心のある方、医療安全に関心のある方との共同研究を強く希望します。国際共同研究に関心のある方も大歓迎です。
研究を進めるに当たり、いろいろな人からお知恵を拝借したいと思うことが多々あります。このネットワークを通して、それが可能になることを期待しています。
主な講義のテーマ | 成人看護学、疾病予防、統合医療 |
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担当講義名 |
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講義の概要 | 成人に関する特徴や生じやすい慢性疾患と看護上の問題、それに対する患者理解のための概念や理論、さらには問題解決やQOL向上のための看護活動について講義を行っている。統合医療に関する概論や各方法についても講義している。 |
社会貢献できる関連分野名 | 臨床看護の向上、統合医療、地域における森林浴の開発、介入研究の手法 |
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参画している審議会・委員会名 |
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直近の講演会のタイトル | ・森林浴によるストレス解消と健康づくり~あなたのお散歩をより効果的に! ・行動変容を支援するEASE(イーズ)プログラム |
<主な出版物>
岡美智代 編集、行動変容をうながす看護ー患者の生きがいを支えるEASEプログラム、医学書院、2018
竹田徹朗,鈴木和浩,岡美智代 編集,看護学テキスト 病態・治療論〔7〕腎・泌尿器疾患、南江堂,2018