女性研究者シーズ集

前橋工科大学 生物工学科
星 淡子[ Hoshi Hiroko ]
研究分野
生化学、高分子化学、骨代謝学
主な研究テーマ
群馬県産農畜産物を用いた高付加価値材料の開発
キーワード
  • コラーゲン collagen
  • 機能性食品 functional food
  • 骨代謝 bone metabolism
  • 生体内恒常性破綻 immunity disorder
  • 免疫疾患 biomaterial

連絡先
前橋工科大学生物工学科生物機能化学研究室 星 淡子 准教授
TEL : 027-265-7373 MAIL : hihoshimaebashi-it.ac.jp

群馬県産農畜産物を用いた高付加価値材料の開発
Creation of high added value materials using agricultural products in Gunma prefecture

群馬県の生物資源より抽出した原料を用いて新しい高付加価値材料を開発し、機能性を評価、検討しています。最終的には作成した材料を使用して応用実験することで、科学的根拠とトレーサビリティーの明らかな安全な高付加価値材料の作成を目指して研究を行っています。
また、生体の恒常性破綻により引き起こされる疾患病態の改善や予防が可能な方策について研究を進めています。方策の一つとして、機能性食品の投与による効果と作用機序を明らかにします。

群馬県産農畜産物を用いた高付加価値材料の開発

群馬県の主要な地場産業の一つとして、養豚が挙げられます。
研究では、養豚から生産される食肉以外の部位から組織において遍く広く組織に存在する、コラーゲンや近年重要性が注目されているプロテオグリカンの抽出に成功しました。
ブタの耳を材料として抽出されたコラーゲンの物性を検討したところ、これまでのコラーゲン材料とは異なる優れた性質を持つことが明らかになりました。特に、高い可塑性や粘弾性、生体条件下に戻した時の回復力の指標として用いられる、線維形成能が非常に優れており、更に高い細胞増殖能を示すことを明らかにしました。
研究の成果を利用して新しい素材としての有用性を見出すとともに、物質としての安全性と品質のトレーサビリティーの保証された、医療用材料や化粧品、機能性食品、等の利用に向けて、高付加価値機能性物質の創製を目指しさらなる研究を行いたいと考えています。

群馬県産農畜産物を用いた高付加価値材料の開発

畜産資源の医療用材料や化粧品、機能性食品、等の利用に向けて、高付加価値 機能性物質の創製を目指した研究を推進中です。
これまでの研究でコラーゲン以外の有用な成分の抽出にも成功しており、希少材料供給が可能です。また、これまで抽出が困難とされてきた有用性物質の抽出にも着手しており、畜産資源を有効活用した材料への応用展開が期待されます。

ぐんまダイバーシティ地域推進ネットワークへの期待

地域活性化と教育の質向上のために女性が活躍できる仕組みが整うことを期待しています。

教育に関する情報

主な講義のテーマ 生物化学、代謝学、分子生物学、細胞工学
担当講義名
  • 生化学
  • 糖鎖生物学
講義の概要 自然科学の知識をさらに発展させ、生体分子を働かせるための様々な仕組みを学びます。授業では、生命科学全般を理解する上で欠かせない、核酸、タンパク質、糖、脂質などの生体分子についての基礎知識を習得します。講義を通して、それぞれの生体を構成する分子が生命現象の機能の維持に働く役割について理解を深めることを目標としています。

社会貢献に関する情報

社会貢献できる関連分野名 教育、生化学、骨疾患、免疫、皮膚科学、高分子材料学

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