これまで管轄行政の違いから個別に論じられる傾向にあった子育て支援と社会的養護を結節する支援の構築およびその課題について、子どもの権利を中心に据えて探求しています。
児童相談所による児童虐待相談対応件数は年々増加する一方です。そのうち、親子を分離し児童福祉施設入所に至る子どもは1%に満たず、ほとんどの子どもは地域の中で生活を続けます。児童虐待の生じる家庭は、重層的な生活課題を抱えていることが少なくありません。子どもの生きる権利を保障し、生存に関わる場づくりに施設が果たすことのできる機能(役割)は何かを実証的に研究しています。
近代家族から現代家族に至る家族の変容、子育て世代の労働環境、子育て・子育ちをめぐる地域環境の変容、ICTの急速な進化など、子どもを取り巻く社会環境は大きく変化し、それらに伴う課題も多様に認識されています。子どものたちの健やかな成長を育む環境をどのように担保していくのか、教育・保健医療・福祉分野のみならず、幅広い分野の研究者と協働することを通して考えていくことが必要ではないかと考えています。
基盤研究C(2011-2014年度):「児童養護施設卒園者の生活史分析による「自立支援」の再評価に関する研究」
研究者が連携し、地域貢献に繋がるネットワークになることを期待します。
主な講義のテーマ | 児童福祉、家族福祉、ジェンダー |
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担当講義名 |
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社会貢献できる関連分野名 | 児童福祉(子ども・子育て支援、社会的養護、子どもの貧困)、男女共同参画、社会教育 |
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