協同学習において学びの質を決定する要因は、集団討論の質にある。特に、他者の発言に関連する、またはそれを展開するリアクティブな発言は、討論参加者の理解を深め、満足度を高める。しかし、集団討論は、話し手となる責任が参加者数に比して分散する傾向にあり、十分な議論が行われにくい。さらに、誰が話し手として発言する権利を有するかも自明ではない。実りある集団討論を目指すためには、話し手の(暗黙裡の)指名、発言維持の許可をコントロールする要因を明らかにする必要がある。そこで、聞き手の非言語的行動、特に視線配布に着目し、発言権の移動と発言内容との関わりを明らかにするための研究を行っている。
身体動作は、コミュニケーションにおいて、話す内容と同様に、時にはより以上に、重要な役割を果たしている。その計測は、録画データを基にした評定者評定や、動作解析ソフトの使用によって行っている。非言語的行動の果たす役割を数量的に示し、それとコミュニケーションの質についての関連を探ることのできる研究である。
学校での話し合い、職場での会議等、複数人によるコミュニケーションを対象に、そこで交わされる身体動作の検討が可能である。さらに、モデルケースの探索により、より良い話し合い・会議に向けた身体的介入方法を提示できる。
多様な人々との交流により、教育・研究・実践が活性化することを期待しています。
主な講義のテーマ | 教育心理学 |
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担当講義名 |
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講義の概要 | 教職科目としての教育心理学を中心に、教育評価および統計に関する講義や、心理学実験・調査に関する演習を行っている |
社会貢献できる関連分野名 | 教育、医療 |
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参画している審議会・委員会名 |
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