難病療養者は身体的、精神的、社会的、スピリチュアル面におよぶ複雑多様な苦しみや困難をかかえています。家族も同様です。当事者の思いに寄り添い、たとえ、現在の医療技術では治らない病気をかかえていても、自分らしい生活が送れるように、病院と地域支援者が力を合わせて、よりよい療養支援が提供できるよう、さまざまな研究を行っています。緩和ケア、家族ケア、意思決定支援、エンドオブライフケア、多職種連携、医療と介護との連携、退院支援、社会資源の導、支援者への支援など。
近年では、家族の小規模化が進み、独居高齢者や老々世帯が増えています。少子化の影響から、家族介護力の低下や介護人材が不足しています。訪問看護師も不足しています。しかし、国の医療機能分化により、住み慣れた地域で、最期まで自分らしく生きられるような支援が求められています。課題山積の中、1事例1事例を大切にして、ケアの質向上が重要です。
未曾有の高齢化に伴い、国は在院日数を短縮し、地域での療養を勧めています。そのため、がん、難病をはじめ、さまざまな疾患をかかえながら、地域で療養される人々が増えてきています。お子さんもそうです。人々が病気や障害をかかえながら、住み慣れた地域での生活を最期まで支えるためには、医療のみならず、保健や社会福祉の分野はもちろんのこと、薬学、歯学、法学、工学、リハビリ、栄養、音楽(療法)、行政など、さまざまな分野との連携が必要です。医療と介護の両方の専門家である「看護」と一緒に手を組む人いませんか。
基盤研究(C)2018-2021年度
上州(ぐんま)の地域特性は、なんと言いましても、かかあ天下。地域特性を強みとするネットワーク構築が進み、研究が進み、ひいては人々や社会への幸福へとつながればと思っています。
主な講義のテーマ | 在宅看護 |
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担当講義名 |
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講義の概要 | 医療ニーズと介護ニーズを併せもつ人々の在宅療養支援のためのケアや地域支援体制 |
社会貢献できる関連分野名 | 在宅ケア、神経難病ケア、エンドオブライフケア |
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参画している審議会・委員会名 |
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直近の講演会のタイトル | 神経難病療養者のこころのケア、神経難病療養支援における家族ケア |