がん体験者は診断・治療技術の進歩に伴い、がんと共生しサバイバーとして生きる期間が長くなった。その分、先の見えない道のりを歩むことになり、長期にわたって心理社会的な不安が増大していく。レジリエンスは“Positive Health”概念のひとつであり、困難を乗り越えていくための力、適応していくために必要なポジティブな力である。乳がんサバイバーにとっても重要であり不可欠な力と考える。研究者の開発したレジリエンス尺度を用いて、長期にわたる治療過程に沿った乳がんサバイバーのレジリエンスを高めるための支援モデルを構築する。
乳がんサバイバーのレジリエンス尺度を評価指標とし、臨床において質の高い意思決定支援が実現できるレジリエンスモデルを構築することである。
本研究から導き出されたレジリエンスモデルは、乳がんサバイバーの治療過程に沿って継続した看護の提供と質評価を可能にし、乳がんサバイバーの長期的な適応に貢献できると考える。
乳がんサバイバーだけでなく、特に婦人科系のがんサバイバーへの適用を考えており、共同研究として発展させていければと考える。
日本学術振興会科学研究費助成事業(基盤研究C):平成24年度~平成27年度「乳がんサバイバーのレジリエンスを促進するための外来援助モデルの開発」
がんサバイバーへの支援に関する共同研究を期待します。
主な講義のテーマ | 成人看護学(急性期・回復期) |
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担当講義名 |
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講義の概要 | 成人期における急性期・回復期にある人の看護について学ぶ |
社会貢献できる関連分野名 | がんサバイバーへの支援 |
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参画している審議会・委員会名 |
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