女性研究者シーズ集

群馬工業高等専門学校 一般教科(人文科学)
太田 たまき[ Ota Tamaki ]
研究分野
人文学
主な研究テーマ
女流日記文学
キーワード
  • 中古文学 Japanese Heian Literature
  • 女流日記文学 Literature in Diary Form Written by Women in the Heian Period.
  • 女官制度 Court Lady System
  • 有職故実 Knowledge of Court Rules , Ceremony , Decorum and Records of the Past

連絡先
群馬工業高等専門学校一般教科(人文科学) 太田 たまき 准教授
TEL : 027-254-9105

『讃岐典侍日記』研究
The Study of Sanukinosuke Nikki

『讃岐典侍日記』は平安後期、「典侍」という天皇最側近の「女房」(女官)が堀河天皇の発病から崩御、それに続く新天皇即位までを中心につづった女流日記文学である。天皇の日常を細部まで知りうるという作者の立場の特異性もさることながら、天皇の崩御を扱うという点でも類を見ない作品である。しかしこれらの特性は、同時に本作品の研究においては大きな壁となっており、単に作品に書かれたことだけでは状況把握が困難な場面が散見される。いまだ不明な点の多い「女房」の実態や天皇の日常生活について、当時の諸記録等と突き合わせながら解明するとともに、作品の新たな解釈の可能性を探る。

『讃岐典侍日記』に見る女官・女房の実態

平安文学の作者たちのほとんどが「女房」階級出身であったことは一般に知られているが、一方で、肝心の「女房」の実態については意外なほど不明な点が多い。しかも、他の女流文学の作家たちが女主人に仕えるいわゆる「宮の女房」であったのに対し、『讃岐典侍日記』の作者藤原長子は天皇付きの「うへの女房」(宮廷女官)であり、同時に堀河天皇とは男女の関係にもあったと言われている。そのような特殊な立場にあった女性が、天皇の発病から崩御といった、『源氏物語』や『枕草子』にも書かれていない、宮中の最奥での出来事をつづったのが本作品である。つまり本作品の研究は、作品自体の解釈と同時に女房の実態や天皇の日常の解明にもつながる。有職故実、女官制度、内裏内部構造などの文化的側面はもちろん、白河院による院政期の宮中の在り方、政治的動向という点からも興味深い要素を有し、多くの研究の余地を秘める作品である。

平安文学と隣接諸学

「文学」とは文章に書かれたものがすべてではなく、作者が生きた時代の文化、すべての結晶である。よって、書かれたものの根底に流れる、当時の生活を構成するすべての要素を考慮せずに研究は全うできない。「文学」「史学」「建築学」「法制史」などといった既存の枠にとらわれず、関連するさまざまな分野との連携があって初めて研究が成立するものと考え、学内学外問わず、隣接諸学との提携を模索していきたい。

ぐんまダイバーシティ地域推進ネットワークへの期待

本校の特性上、女子学生はもちろん女性教職員の比率も低いという状況にある。そのような閉塞感を打破し、地元の特性を考慮した有効な活動ができるよう連携を図っていきたい。

教育に関する情報

主な講義のテーマ 国語表現
担当講義名
  • 国語表現
  • 国語講読
  • 国語演習
  • 国語表現演習Ⅰ
講義の概要 夏目漱石、芥川龍之介といった有名作家の作品を、当時の文壇の動向や作者の置かれていた状況、時代背景を考慮したうえで読み進めていく。また、有名作家が現在に至るまで評価され理由、各作家の表現の特徴などもあわせて作品を味わうことを目標としている。

社会貢献に関する情報

社会貢献できる関連分野名 中・高校生学習支援、生涯学習
参画している審議会・委員会名
  • 男女共同参画推進員会(群馬高専)
直近の講演会のタイトル 平安文学を体感する ─ 王朝人の真実 ─

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